リフォーム費用の内訳は何?どういったものにお金がかかってる?

リフォームを検討し始めると、見積書に記載された金額の大きさに驚くことがあります。しかし、その金額は一つの項目だけでなく、複数の費用が積み重なって成り立っています。リフォーム費用の内訳を理解しておくと、見積書の内容を正しく読み解けるようになり、適正な価格かどうかを判断する材料になるでしょう。

リフォームにかかる費用は、大きく分けて材料費、工事費、諸経費の3つで構成されています。この3つの割合は工事内容によって変わりますが、全体の費用を理解する上で欠かせない要素です。

材料費とは設備や資材の購入代金

材料費は、リフォームで使用する設備機器や建材の本体価格を指します。キッチンやトイレといった水回り設備、壁紙やフローリングなどの内装材、外壁の塗料やタイルといった仕上げ材などが含まれます。

同じキッチンでも、スタンダードなモデルと最新の高機能モデルでは価格が2倍以上違うこともあるでしょう。設備のグレードを上げたりオプション機能を追加したりすると、材料費は大きく膨らみます。予算を抑えたい場合は、本当に必要な機能を見極めて、グレードを調整することが有効です。

工事費は職人の技術料

工事費は、実際にリフォーム作業を行う職人の人件費を指します。古い設備の撤去や解体、新しい設備の組み立てや取り付け、配管や電気工事など、さまざまな作業に対してかかる費用です。

工事の難易度が高い場合や、作業日数が長くなる場合は工事費も高くなります。たとえば壁付けキッチンを対面式に変更する工事では、配管の移設が必要になるため、単純な交換よりも工事費がかさむでしょう。また、マンションの高層階での作業や、狭小地での工事なども、作業の手間が増えるため費用が上がる傾向があります。

諸経費に含まれる項目

諸経費は、現場の管理費や運搬費、廃材の処理費用などをまとめたものです。工事全体をスムーズに進めるために必要な費用が含まれています。

項目 内容
現場管理費 工事のスケジュール管理や職人の手配にかかる費用
養生費 床や壁を保護するシートなどの資材費
運搬費 設備や資材を現場まで運ぶ費用
廃材処理費 解体した設備や建材を処分する費用

諸経費は工事費全体の5%から15%程度が一般的とされています。業者によって設定が異なるため、見積書で確認しておくとよいでしょう。

工事以外にかかる費用を見落とさない

リフォームの見積書に記載される材料費や工事費以外にも、実際には追加で費用が発生することがあります。特に大規模なリフォームでは、工事本体以外の出費が予想以上にかさむこともあるため、事前に把握しておくことが大切です。

設計費が別途かかる場合もある

間取り変更を伴うような大規模なリフォームでは、設計費が必要になることがあります。小規模な工事では設計費がかからないことがほとんどですが、リノベーションのように空間全体を作り変える工事では、設計料が発生するでしょう。

リフォームとリノベーションの違いや費用感については、リフォームのローンを扱うりそなグループの記事が詳しいです。

設計費が工事費に含まれている業者もあれば、別途請求する業者もあります。見積もりの段階で、設計費の扱いについて確認しておくと安心です。

仮住まいと引っ越しの費用

全面的なリフォームを行う場合、工事期間中は自宅に住めないことがあります。その間、ホテルや短期賃貸を借りる必要があり、滞在費や家賃が発生します。また、荷物を一時的に預けるトランクルームの利用料や、仮住まいへの引っ越し費用も考えておかなければなりません。

工事期間が1か月から2か月になると、仮住まいの費用だけで数十万円かかることもあるでしょう。リフォームの予算を立てる際は、これらの費用も含めて計算することをおすすめします。

駐車場代や確認申請手数料

リフォーム期間中、職人が車で現場に来るため、駐車スペースが必要になります。自宅やマンションの駐車場が使えない場合は、近隣の駐車場を借りる費用がかかります。工事が長期間になると、駐車場代も積み重なっていくため注意が必要です。

また、増改築を伴う大規模なリフォームでは、建築確認申請が必要になる場合があります。申請そのものは1万円前後ですが、リフォーム会社に代行してもらうと15万円から30万円程度の手数料がかかります。さらに、工事請負契約書に貼る印紙税も数千円から数万円必要です。

これらの費用は見積書に含まれないことも多いため、契約前にリフォーム会社へ確認しておきましょう。

見積書の内訳を確認するポイント

リフォーム会社から受け取った見積書を見ると、聞き慣れない項目や一式という表記が並んでいることがあります。内訳を正しく理解し、適正な価格かどうかを判断するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

一式表記が多すぎないか確認する

見積書に「◯◯工事一式」という表記が多い場合は注意が必要です。一式表記だと、具体的にどのような作業が含まれているのか分かりにくく、後から追加費用が発生するリスクもあります。

信頼できる業者であれば、工事内容を細かく記載してくれます。解体費、撤去費、設置費、配管工事費といった項目が個別に書かれていると、どこにどれだけの費用がかかっているのか把握しやすいでしょう。もし一式表記が多い場合は、詳細な内訳を出してもらうよう依頼することをおすすめします。

数量と単価が明記されているか

材料や作業について、数量と単価が明記されているかも確認ポイントです。たとえば壁紙の張り替えであれば「クロス張り替え 50平米 @1,200円」といった具合に、面積と単価が記載されているのが理想的です。

数量と単価が分かれば、相場と比較して適正価格かどうかを判断できます。複数の業者から見積もりを取った際にも、項目ごとに比較しやすくなるでしょう。

諸経費の割合は妥当か

諸経費が工事費全体の何パーセントを占めているかもチェックしましょう。一般的には5%から15%程度が目安とされていますが、業者によって異なります。

諸経費の割合が極端に高い場合は、その理由を確認してみるとよいでしょう。逆に諸経費がまったく記載されていない見積書も、後から追加請求される可能性があるため注意が必要です。

費用内訳を理解して賢くリフォームする

リフォーム費用の内訳を理解しておくと、見積書の内容を正しく読み解けるようになります。材料費、工事費、諸経費といった基本的な構成要素に加え、工事以外にかかる費用も把握しておくことで、予算オーバーを防げるでしょう。

複数の業者から見積もりを取る

見積書の内訳を比較するには、複数の業者から見積もりを取ることが有効です。同じ工事内容でも、業者によって材料費や工事費の設定が異なります。3社以上から見積もりを取ることで、相場感をつかみやすくなるでしょう。

  • 各項目の金額が相場から大きく外れていないか確認できる
  • 一式表記が多い業者と、詳細に記載する業者を見分けられる
  • 諸経費の割合や設定方法の違いが分かる
  • 担当者の説明が丁寧かどうかも比較できる

金額だけでなく、提案内容や保証、アフターサービスなども含めて総合的に判断することが大切です。費用の内訳を詳しく説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いでしょう。

予算に余裕を持たせる

リフォームでは、工事が始まってから予想外の問題が見つかることもあります。壁を開けてみたら下地が傷んでいた、配管が劣化していたといった状況では、追加工事が必要になるでしょう。

見積金額ぴったりで予算を組むのではなく、10%から20%程度の余裕を持たせておくと安心です。また、工事中に設備のグレードを上げたくなることもあるため、柔軟に対応できる予算計画を立てておきましょう。リフォーム費用の内訳を正しく理解することで、納得のいく工事を実現できます。

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